■ショートノベル



*勝利のオーバーヒート



「勝った・・・。勝ったんだ!お父さんっ・・・!」
敵機が目の前で爆発したのを確認して、正太は思わずガッツポーズをした。



地球征服を企むラゴス軍の攻撃に対して、初陣を飾った正太・新之助・勇人の3人。
最初は初めての実戦からくるプレッシャーから、思うように動けなかったが
ダイラオンの超必殺技<グラビトンノヴァ>を使い、辛うじて勝利をものにする事ができた。
しかし、その緊張は極限に達し正太の体は自分の力を制御できなくなっていた。



初勝利の喜びに浸っていた正太は、自分の体が異常に熱くなっているのに気づいた。
胸が苦しくなってきて、自然に息が荒くなる。
「これって、まさか・・・。」
正太は、症状に思い当たるものを感じて勝利の余韻などいっぺんに吹き飛んでしまった。
と同時に、鼓動が早くなって頭の中が混乱していく。
「正太。大丈夫か?」
良く通る声がコクピット内に響いた。
正太のただならぬ様子をモニターで見た新之助だった。
「正ちゃん!」
すぐに勇人の慌てた顔もモニターに写る。
2人の顔を見て、正太の表情が少し和らいだ。
「・・・うん。大丈夫。とにかく基地へ戻ろう!」
2人にはそう言ったものの、頭の中では警告音が鳴っている。
このままでは大変な事になるかもしれない・・・。
そう思った正太は、ひどく重たく感じられる腕を上げて
ダイラ1の機体を基地へと向かわせるための操作を始めた。
「急がなくっちゃ・・・!」





なんとか基地の格納庫にダイラ1を入れる事ができたものの、
その間にも正太の体はますます熱くなって、視界もなんだかあやふやになってきた。
コクピットから出ようとするが、体が動かない。
自分の体なのに、まったく思うように動いてくれないのだ。
汗で張りついた前髪が気持ち悪い。でもそれをどかすのもおっくうで・・・。
この感覚は前に一度体験した事があるが、その時よりも酷い気がする。
自分の体なのに自分のものじゃないような、そんな感覚に恐怖がよぎった。
「僕どうなっちゃうんだろう・・・。怖いよ・・・兄ちゃん!」
正太は無意識に、大好きな兄・豪司の名前を呼んだ。
「正太!」
「正ちゃーんっ!!」
と、突然コクピットが外から開いて、新之助と勇人の顔が飛び込んできた。
「・・・新之助・・・勇人。」
「大丈夫か?凄い汗だな・・・。」
「正ちゃん!大丈夫?大丈夫?」
新之助は険しい表情で駆け寄ってきて、正太の顔を覗き込んだ。
勇人はその後ろでペンギンのぬいぐるみを抱きしめながら、今にも泣き出しそうにしている。
「ちょっと体が熱いけど、大丈夫だよ・・・。」
「大丈夫な訳がないだろう!戦闘スーツの上からも体の熱さがわかるぞ。」
正太の腕を掴みながら、
新之助の表情がどんどん険しさを増していった。
「正ちゃんの体、そんなに熱いの?ど、どうしよう〜!!ふえっ」
新之助の言葉に、勇人は泣き出してしまった。
「泣くな!」
「だって、だってぇ〜!!正ちゃんが死んじゃうよー!」
新之助のピシャリとした厳しい声に、勇人は顔をクシャクシャにして泣き叫んだ。
「勇人・・・。僕はそんな・・・簡単に死んだりしないから・・・。」
正太は、勇人をこれ以上心配させないように、荒い息を少し押さえながら答えた。
「でも・・・!正ちゃん、すっごく苦しそうだよぉ・・・。」
その時、メインブリッジに通じる格納庫のドアが開いて、涼原隊長が足早に入ってきた。
「隊長!正太が大変です!!」
隊長の姿をいち早く確認した新之助が、正太の異変を知らせる。
「ああ、わかっている。」
隊長は、事態をすでに把握している様子で、いつもと変わらず冷静だった。
「3人とも。今回の任務、ご苦労だった。
初めての実戦とは思えない程、立派な戦いぶりだった。」
軽い身のこなしでコクピットに上がると、3人の労をねぎらい、優しく微笑んだ。
「・・・はい。ありがとうございます。」
「ふえっ・・・。ひっく。」
隊長の言葉に、新之助は軽く頭を下げたが、
勇人は泣くのを止められず、嗚咽で答えた。
そんな2人の頭を撫でると、正太の横にかがんだ。
「正太。私がわかるか?」
「あ・・・隊長・・・。」
虚ろな目で呼ばれた方を見た正太は、声の主を確認すると安堵の表情を浮かべた。
「心配しなくていいから、体を楽にしてごらん。」
そう言うと、正太の戦闘スーツのチャックを下におろし、
首から胸にかけてをくつろげてやった。
「はあ・・・」
ぴったりと体に張りついていたスーツが緩み、正太は安堵のため息をついた。
しかし、彼の体の表面からは、
電気がショートした時のような火花が飛び、パチパチッと音を立てて光っている。
「だいぶ体が熱いな・・・。」
正太の状態を確認すると、
隊長はぐったりとしている体を、細心の注意を払いながら抱き上げた。
「正太の事は私に任せて、2人は先に休んでいてくれ。」
コクピットから降りると、まだ上にいる2人に指示を出した。
「はい!わかりました。」
「ひっくっ、正ちゃん大丈夫?」
「正太の事は、心配しなくても大丈夫だよ。」
勇人に優しく微笑むと、 隊長は腕の中の正太に振動を与えないように、
でも素早く格納庫を出て行く。
「正太・・・。」
「正ちゃぁん・・・。」
隊長をコクピットの上から心配そうに見送る、新之助と勇人だった。





格納庫を出た隊長は、ドアから少し離れた場所に
正太の母、百合子が立っているのに気がついた。
彼は、百合子の方を向くと軽くうなづいた。
百合子は正太のそばには寄らず、距離を置いたまま
隊長の腕の中で激しい息遣いをしている息子に目をやってから、涼原隊長に対して深く一礼をした。
その表情には、愛する息子に今起きている事態を、
そしてこれから起こる試練を全部承知し、
すべてを目の前の男に委ねようとする意思が、強く表れていた。
それが母親としての彼女に、今できるすべてだった。


隊長専用のプライベートルームに到着すると、そのまま脇目も振らずに奥にある寝室へ向かった。
そこは、モノトーンで統一された部屋の真ん中に
同じ色のセミダブルのベッドとサイドテーブルを配した、極めてシンプルな作りになっている。

隊長は、ベッドの上に静かに正太を座らせ、自分は横に腰掛けた。
「あの・・・こ、ここは?」
身に覚えのない部屋に、正太は不安げに聞いた。
「私の部屋だよ。」
「隊長の・・・部屋?」
初めて入った隊長の部屋に、
重たい首を少しだけ左右に動かしながら辺りを見渡した。
「正太。気分はどうだ?」
「・・・体が焼けるように熱い。隊長・・・僕っ・・・。」
「・・・・・。」
頭の中で考えが空転する正太を見て、
隊長はスッと立ち上がると、正太の前の床に片膝をついた。
「正太。自分の今の状態が、何を意味しているのかわかるか?」
「・・・うん。」
正太にとって、この事態は身に覚えがあった。これが2度目だったからだ。
「力のオーバーヒート・・・だよね・・・。
前にも・・・施設での訓練中になった事があるから・・・。」
「そうだったのか。」
「・・・うん。」
「その時はどうやって処置をしたんだ?」
「え?・・・えっと・・・兄ちゃんが一緒だったから・・・兄ちゃんが・・・。」
はっきりと答えられる内容ではなかったため、自然と語尾が小さくなった。
(あの時は・・・兄ちゃんが、手でしてくれたんだ・・・。)
正太はその時の事を思い出してしまい、更に頭に血が昇ってしまった。
恥ずかしさのあまり、隊長と顔を合わせられず思わず下を向いた。
「・・・そうか。」
隊長はあくまで冷静な口調で、
しかし、まだ幼い正太に現在の状況を理解させるために、言葉を選びながら話し始めた。
「正太。豪司は今、本部のあるアメリカにいる。今から呼び寄せても間に合わない。」
「・・・うん。」
「だから、正太の開放ができるのは同じサイキッカーである私しかいない。
他の人では今のお前に触れる事ができないからね。
・・・私でも構わないか?」
「・・・・・。」
隊長を真っ直ぐに見つめながらの少しの間の沈黙のあと、
自分の思いを伝えるために唇に力を入れた。
「隊長なら・・・大丈夫。」
正太はためらう事なく、自然にそう答える事ができた。
そんな正太の返事を聞いた隊長は深くうなずくと、静かにサングラスを取った。
そこには、隊長の名前と同じ海の蒼の瞳があった。
普段、決してサングラスを取る事のなかったために、
隊長の素顔を見た事がなかった正太は
驚きと共に、その瞳の色に惹きつけられた。
同時に、その特別な行動は、これから起こるであろう行為に対する不安を掻き立てた。
そんな正太の様子を察した隊長は、正太の頬を優しく撫でた。
冷たく感じられる大きな手が、今の正太には心地良かった。
「心配しなくていい。大丈夫だから。」



段々と息遣いが荒くなっていく正太を気遣いながら、
隊長は正太の戦闘スーツを慣れた手つきで脱がしていく。
スーツの下に着ているのは、赤いタンクトップと、黒のスパッツ。
タンクトップは汗で所々色が濃く変色していて、肌に張りついている。
首筋に汗がつたっていたのを見て手をやると、その感触に驚いた正太の体が極端に反応する。
そんな正太に、隊長はあやすように背中をさすってやる。
「隊長・・・。」
「緊張しているのか?」
そう言って微笑むと、正太の背中に手を添えながら
ゆっくりと体をベッドに倒していく。


戦闘態勢が解かれたとはいえ、壁を隔てた向こう側では、
大勢の警備隊スタッフが足早に行き来している状態の中、
その部屋だけは、別世界であるかのような異質な空気が漂っていた。
今そこに存在するのは、上気した小さな肢体をシーツの波に任せている正太と、
それを暖かい視線で見守る涼原隊長のみであった。



隊長はシーツに沈んだ正太の横に、改めて座り直す。
「タンクトップが汗で張りついて、気持ち悪いだろう?」
そう言うと、隊長は正太にバンザイをさせ、タンクトップをゆっくり脱がせた。
あらわになった正太の上半身は、
高熱のために、色白の肌が綺麗なサーモンピンク色に染まっていた。
胸には更に色の濃い小さな果実が2つ、荒い呼吸をするたびに大きく上下していた。
隊長は、そんな正太の右の胸を心配そうに撫でた。
「隊長の手・・・冷たくて、気持ちいい・・・。」
「そうか・・・。」
正太を見つめる隊長の眼差しは、限りなく優しい。
「・・・鼓動が早いな。苦しいだろう・・・。」
「・・・苦しいけど、平気。」
オーバーヒートの症状に改善は見られないが、正太の表情は落ち着いていた。
「少し刺激が強いかもしれないが、我慢するんだよ。」
「・・・?」
正太は意味がわからず、首をかしげた。
そんな正太をよそに、隊長はおもむろに
そばにある、現在の体の状態を物語るかのようにツンっと硬く尖った突起を指ではじいた。
「ひゃっ!」
体全体にピリっとした感覚が流れ、ビクっと跳ねた。
「い、いまのは何をしたの?」
「正太の乳首を触ったのだよ。 興奮状態の体では、ここにも感覚が集中するんだ。」
「そうなの・・・?」
「正太は今、興奮の度合いが大きいんだよ。
その証拠に乳首が硬く立ちあがってコリコリだよ。」
「え・・・?コ、コリコリ・・・?」
「ああ。だから、こうすると・・・。」
そう言いながら、親指と人差し指で乳首をつまんでこすった。
「んあっ!」
正太は自分の口から無意識に出た声に驚き、思わず口を両手で押さえる。
「こういうちょっとした刺激にも反応してしまうのは、当然の事だから気にしなくていい。」
「でも・・・あ・・・そんなとこが・・・」
「乳首が快感を得るのは、男女共通だからね。気持ちいいだろう?」
「気持ち・・・いい・・・の?」
この甘い感覚が気持ちいいというものなのかまで考えが及ばず、頭の中が混乱していく。
「ああんっ・・・、やだよぉ・・・。」
隊長は正太に快感を自覚させるかのように、指の動きを止めない。
正太の体がピクピクと跳ねる。
体中、特に腰の辺りに強い痺れを感じる。
初めて感じるじれったい感覚に、もじもじと体をよじった。
「やあぁ・・・これ・・・な、なあに・・・? ・・・隊長ぉっ」
体の中から湧き上がる波に、どう対処していいのかわからず、隊長に助けを求める。
「それが『感じる』という感覚だ。」
「かん・・・じる?」
「感じるという感覚がわからないのか?」
「え・・・?」
「初めてのオーバーヒートの時に、豪司にしてもらったのだろう?」
「あ・・・あの時は・・・。」
兄・豪司に処置をしてもらった時の事を思い出さされ、答えに詰まってしまった。
「だって・・・あの時は・・・何だか良くわからなくて・・・。」
高熱で赤い顔が、更に赤くなって視線をそらした。
「豪司にこうして乳首をいじられたり、
おチ●チンをこすってもらったりしたんじゃないのか?」
「ああんっ・・・。」
正太に言葉の意味を教えるように、指先で乳首を転がした。
「あっ・・・隊長・・・なんかいじわるだ・・・。」
そんな正太の言葉に隊長は苦笑した。
「いじわるをしている訳じゃないよ。
隊長として、正太の体験した事を正確に知りたいだけだ。」
「・・・ううっ。」
「私に教えてくれるか?」
正太は少しためらったが、意を決したように隊長に顔を向けた。
「・・・あの時は・・・兄ちゃんが手で僕の・・・えっと・・・アソコを・・・。」
「アソコを?」
「・・・触って、もらった。」
「それだけかい?」
「うん。それだけだよ・・・。」
隊長はその時の2人を想像するかのように、少し考えたような顔をした。
「豪司は必死だったようだな・・・。」
「・・・?」
「正太のおチ●チンをこするだけよりも、ここも併用した方が早く開放に導ける。」
そう言って指を乳首に戻し、
先程よりも更に色合いと硬さを増しているものを指で挟み、側面をこねてみせた。
「くあっ・・・いや・・・。あ、ああっ・・・。」
正太は思い出したように、また体をびくつかせた。
そんな反応を見て、もう一方にある左の乳首にも指を絡ませる。
「ああんっ・・・あっあっ・・・はあぁ・・・。」
刺激が倍に膨らんだ事で、正太の息が更にあがる。
両方の乳首を同時に攻められ、全身に大量の電流が流れているような感覚に襲われる。
どうしたらいいのかわからない快楽の波に、
正太は自然と腰をクネクネとくねらせる。
その中央には、すでにスパッツを持ち上げる存在があった。
それは、布越しからでもハッキリと形がわかる程に盛り上がっている。
正太が震えるたびに、それも微かにピクっと震える。
それを確認した隊長は、なおも正太の興奮を高めるために指を激しく動かした。
「くぅんっ・・・。あ、ああん・・・。あっ・・・。」





と、突然今までとは明らかに違う感触が胸を襲った。  
驚いてその感触のする方に視線を移すと、隊長が乳首を口に含んでいるのが見えた。
「え・・・?た、隊長っ!な、なにを・・・してるの?」
「正太の乳首に刺激を与えているのだよ。
口での行為は指とはまた違った感覚を得られるからね。」
そう言って、また乳首を口に含み、キュッと吸いあげた。
「くぅあっ・・・。ああっ・・・あふっ・・・。」
指とは全然違う生暖かく濡れた感触に、ゾクゾクっと背筋が震えた。
自分のすぐ目の前で隊長が乳首を口に含んでいる姿は、正太にとって衝撃的に映った。
しかも、ちゅぷちゅぷっとアメでも舐めるかのように、
濡れた音を立てながら、小さな乳首を絡め取っている。
「やっ・・・隊長ぉ・・・い、いや・・・!乳首なんて・・・舐めちゃいやっ・・・。」
「・・・どうしてだい?」
乳首を口から出すと、唾液で濡れて光るそれに人差し指を滑らせた。
「くぅ・・・んんっ・・・。はあぁ・・・あんっ・・・。」
「この濡れた感触は、指とはまったく違うだろう?正太はどう思う?」
隊長は指を動かしたまま、正太に答えを求めた。
「はあっ・・・。 う、うん・・・変・・・な感じがするぅ・・・んあっ・・・。」
「良く答えられたね。」
そう答えると、また乳首をパクっとくわえた。
そして、口の中で舌を硬い突起に絡め転がした。
「ああんっ・・・くうぅ・・・あっあっっ・・・。」
逃れられない痺れに少しでも耐えようと、足に力を入れ突っ張る。
でも、体温が上昇している状態ではそれを続ける事もままならず、
すぐにジタバタと足を動かしてやり過ごそうとする。
この頃から、正太は腰の下部からじわじわと這い上がってくる熱を
無視できなくなっていた。
「んんっ・・・あんんっ・・・あっ・・・はぁっ・・・。」
隊長にされている乳首への快感に体を震わせながら、
その熱を押さえようと、腰を振り、太腿をよじらせる。
「ああっ・・・んくっ・・・。」
そんな正太の混乱をよそに、
隊長は放置されていたもう片方の乳首を、親指の腹でコリコリっとこね回した。
「ひゃっくっ・・・!」
更に襲う強い刺激に、コントロールできない声が裏がえる。
「正太・・・。大丈夫か?」
「あ・・・はふぅ・・・。」
隊長が顔を上げた事で快感の波が止まり、思わず大きく息を吐いた。
「も、もう・・・い、や・・・っ。 な・・んで・・・ずっとそこばっかり、いじるの・・・?」
「イヤかい?」
「だって・・・力を解放するんだったら、その・・・そこばっかじゃなくて・・・えっと・・・。」
肝心な固有名詞を口にできず、もじもじする。
「ん?」
しかし、隊長はそんな正太の様子を可愛らしく思い、その先を促そうとする。
「えっと・・・あの・・・おチ●・・・チン・・・も、いじらないの・・・?」
「良く言えたな。偉いぞ。」
「い、言わせないでよぉ・・・。」
「はははっ! 確かにあまり口にする言葉ではないな。」
墓穴を掘っている事に気づかない、その無邪気さが可笑しかった。
「・・・あまり時間もないし、そろそろ移っても良い頃か・・・。」
「え?」
先程まで正太の乳首をいじっていた手を下半身に移動させ、
スパッツを窮屈そうに持ち上げている部分を人差し指でスッと撫で上げた。
「うひゃあっ!」
乳首よりももっと直接的な刺激に、正太の体は飛び跳ねた。
そして、それはずっと待ち望んでいた刺激でもあった。
「正太のここは準備万端なようだな。」
「あ・・・そ、そんな・・・。」
「恥ずかしい事はない。ここが興奮しなければ、力の解放ができないのだから。
その為に、まずは他の部分で少しづつ興奮を高めていったのだよ。
その方が正太にとっても楽だと思ったからね。」
「そ、そうなんだ・・・。」
執拗に乳首をいじられた事の答えを、正太はなんとなく理解した。
隊長が、自分の為を思ってやってくれたのだと。
そんな事を考えていたら、突然正太の熱いものを布越しに握られた。
「んくっ・・・。」
「スパッツの下は何も着ていないから、感触がダイレクトだね。」
そこを揉みながら、冷静に分析する。
「あうっ・・・ そ、そんなに強く・・・やだっ・・・あっああっ・・・。」
胸の時とは比べものにならない強い刺激に、正太は息を切らせた。
隊長の手に刺激されて、盛り上がりは更に大きくなっていった。
そして、手の中から熱さ以外に湿った感触がある事に気づき、
隊長が目を凝らすと、そこには大きな染みができていた。
「時間がないから、スパッツを取るよ。」
言うより早く、正太の下半身からあっという間に脱がしてしまった。
「あっ!」
思わず条件反射的に、正太は熱を帯びている部分を両手を隠した。
その行動に隊長は苦笑する。
「そんなに恥ずかしがらなくていい。
それにそのままでは力の開放ができないだろう?
いい子にできたら、後で正太の好きなバナナをあげるから。
だから、その手をどかして私に見せてごらん。」
「バナナ!」
隊長の言葉に正太の目が輝く。
その素直な反応に隊長は目を細める。
正太は仕方なくおさえていた手を外して、隊長にすべてをさらけ出した。
そこには、産毛のように細く、まだらに生えた茂みがあり、
その中心には、上気して濃いピンク色をした、まだ幼いままの形状のものが、
しかし、しっかりと上を向いた状態で隊長の前に現れた。
その先端は、先程までの刺激に我慢できなかった液体で濡れて光っていた。
触るとくちゅくちゅと音を立てて、ピクンっとふるえた。
「ひゃうっ・・・あっ・・・そ、そんなとこ・・・そんな風に、さわらないでぇー・・・。」
「まだ剥けてはいないね。」
正太の気にしている事をズバリ指摘する冷静な声が降り、
赤い顔が更に赤くなって首をプイっと反らしてしまった。
「大丈夫だよ。これは焦ってなるものではないからね。
歳を取るにつれて、ゆっくりと大人の体になっていくんだよ。」
「・・・僕のもちゃんと、兄ちゃんのようになる?」
「そうだね。豪司のがどんなものかはわからないが、
正太とは5歳も違うからね。正太も5年後には立派になっているよ。」
「うんっ!」
正太は満面の笑みでうなずいた。 そんな無邪気な反応が微笑ましかった。
隊長は、サイドテーブルの下段の引き出しを開けると、
中から綺麗なガラスビンを取り出した。
ビンのふたを開けると、中に入っているドロっとした液体を手のひらに出した。
「・・・?」
不思議そうにそれを眺める正太。
「それはなあに?」
「これは乳液だ。これを潤滑油にするんだよ。」
「じゅんかつゆ・・・?」
「そう。これを・・・ここにね。」
液体を手のひら全体に伸ばすと、その手で正太のものを握った。
「ひゃうっ・・・。」
ヒヤリとした感触と強い快感が全身を走り、体がのけぞる。
そのまま、その手を上下に動かす。
「こうすると摩擦が少なく、スムーズに動けるんだよ。その分、快感も得られる。」
「い・・・やああぁ・・・。」
体を突き抜ける激しい快感に、正太の体はビクンッビクンッとけいれんを起こす。
「ああっ・・・。んくっ・・・。」
指の輪を少し狭めて、上下の動きを早くした。
くちゅくちゅという淫らな音が正太の耳に届き、
恥ずかしさのあまり首を左右に振る。
「い、いや・・・あ・・・っ。んっんんっ・・・。」
握っているものの先端からは、
正太の動きに合わせるように白い液体がチロチロと流れ、隊長の指を汚した。
それと共に、室内に響く粘着質の音も大きくなる。
隊長は、こすり上げる動きはそのままに、
もう一方の手でその奥にある小さな袋を、その形に添って撫で上げた。
「あうっ・・・んん・・・あっああ・・・。そ、そんなとこいじっちゃいやだ!」
今まで誰にも触られた事のない、
思いも掛けない部分からの大きな刺激に驚き、拒絶の声をあげる。
「ここも感じるか?」
正太の反応を確認すると、そして手のひらで軽く握り、
壊れものを扱うようにゆっくりと、そして優しく揉みしだいていく。
「んーっ・・・ああっあっ・・・あんっ・・・。」
激しい炎が包み込むような、そんな淫らな感覚に目を回しそうになり
反射的にシーツを強く握りしめた。
正太の口からは、制御する術を知らない喘ぎ声がとめどなく溢れる。
「はあっ・・はぁ・・・ああぁ・・・んっんんっ・・・。」
兄・豪司に処置してもらった時とは、比べものにならない程の快感と恥ずかしさ。
体の中から湯気が吹き出すような、
オーバーヒート状態で高熱の極みにあるはずなのに、
それ以上の熱が体の中から湧き上がる感覚に襲われ・・・。
羞恥のあまり、頭の中がスパークしていく。
「い、いや・・・隊長!あっあっ・・・だ、だめぇ・・・。」
隊長の手から逃げたくて、足をじたばたと暴れさせる。
兄の手とは全然違う感触。
大きくてごつごつとした大人の隊長の手。
それが自分のおチ●チンを触っている。・・・こすっている。
いつも自分達に格好良く指導してくれるあの隊長の手が・・・!
「いやだぁー!」
それを改めて実感してしまった正太は、
このあまりの恥ずかしさから逃れたい一心で、とっさに太腿を思いっきり上げてしまった。
それは、見事に足の間にいた隊長の後頭部を直撃した。
「あつっ!」
「あっ!あ、あの・・・ご、・・・ごめんなさいーっ!!」
自分のしでかした行動に、一瞬にして血の気が引いた。
上半身をすぐに起こし、隊長に平謝りする。
「ご、ごめんなさい!隊長を・・・蹴るつもりなんて・・・。」
隊長は、足が当たった場所を手で軽く押さえながらも正太の不安を取り除くように軽く微笑んだ。
「大丈夫だよ。正太も力が強くなったな。」
隊長に怒られると思っていた正太は、
少し拍子抜けすると同時にホッと胸を撫で下ろした。
「・・・だが。」
そう言って一度言葉を切ると、一転真剣な表情になった。
「ここで逃げてはいけないよ。」
その言葉に正太の体が強張る。
「だって・・・だって・・・。」
「ここで逃げてしまったら、力の開放ができないんだぞ。」
「わかってるけど・・・でも、恥ずかしいよー!」
目の奥が熱くなるのを察知した正太は、
今の自分の顔を見られたくなくて、正太は思わず腕を顔の前で組んで顔を隠した。
その肩は微かに震えていた。
「・・・・・。」
隊長はもう一歩、正太の近くに体を移動させると、
正太の腕を掴んで下ろし、視線を合わせた。
「正太。今回のオーバーヒートはそんなに重度ではないが、
このまま何もしなければ、お前は死んでしまうのだぞ。
私は隊長として、大切な部下であるお前をこんな状態で放っておく事などできない。
これはサイキッカーであるお前達には、誰にでも起こりうる自然なもの。
決して恥ずかしい事ではない。」
その蒼い目で正太の涙で濡れた視線を捕らえ、
ゆっくり言葉を染み込ませていく。
「・・・隊長ぉ!」
みるみるうちに正太の目には新たな涙が溜まった。
隊長の首に手を回して、正太は大粒の涙をぽろぽろ流しながら泣いた。
「・・・ひっく・・・ごめ・・んっ・・・なさいっ・・・!」
「大丈夫だよ。正太は悪い事などしていない。」
隊長は泣きじゃくる正太の背中に手を回すと、ポンポンっと軽く数回叩いた。
ひとしきり泣くと落ち着いてきたのか、嗚咽が小さくなる。
そして、声がしなくなった頃、隊長からゆっくりと体を離した。
「ごめんなさい!もう・・・大丈夫だから・・・。だから・・・。」
落ち着きを取り戻した正太は、隊長の手を自分の熱い中心へと導いた。
「んっ・・・。」
「・・・!」
隊長は、そんな正太の行動に少し驚きの表情をしたが、
すぐに優しい微笑みを浮かべた。
「お前は体の力を抜いていればいいんだよ。後は私に任せておけばいい・・・。」
そう言うと、再び正太の熱い体をシーツに沈めた。



「ああっ・・・んあっあーっ・・・くうっんっ・・・。」
一度灯った快楽の炎は、少し触っただけで見事に息を吹き返した。
隊長は、このまま正太に余計な事を考えさせる余裕を与えないよう追い詰め始めた。
先走りの液と潤滑油で濡れてヌルヌルになっている先端を、
指の腹で塗りつけるようにこすっていく。
隊長の指が動くたびに、液体どうしが混ざり合い くちゅくちゅっという音が響き、液体の白さが増す。
「んくっ、あっあくぅっ・・・あ、ああっ・・・。」
強い感覚に正太の体がカクカクっと震える。
涙腺も緩んでしまい、正太の両方の目尻には涙が溢れている。
体が震えるたびに、それが頬をつたう。
隊長はそのまま指を裏側に向けて滑らせ、丸く円を描くようにして、絶妙な力加減でこすった。
「ひぅっ・・・ああ・・・くあっ・・・。」
その度に、正太は背中を大きく反らせながらあごが上へ持ち上がる。
そして、シーツを手が白くなるまで掴んだ。
何かに捕まっていなければ、
自分がどうにかなってしまうのではないかという恐怖からの行動だった。
「あっあっ・・・い・・・やだっ・・・た、たす・・けてっ・・・。」
強すぎる快感に正太の意識が追いつかず、焦点の定まらない瞳で助けを呼ぶ。
「正太・・・。大丈夫だよ。私はここにいるから。」





隊長は、正太の左側に添い寝するように横たわり、
正太を抱きかかえるように頭の下に腕を通すと、
不安を取りのぞくように、ゆっくりと耳元で語り掛けた。
「たい・・・ちょっ・・・う・・・くあっ、ああっ・・・。」
その言葉に、正太は安堵の表情を浮かべる。
しかし、正太を襲う快楽の嵐が止んだ訳ではない。
体の奥が焼き切れそうな、激しい熱の上昇を感じ、
どうにかしてそれをやり過ごしたくて、正太は大きく首を振る。
「あ、あついよぉ・・・。体がぁっ!いやぁーっ・・・。」
「もう少しだから、耐えるんだ。」
正太の汗で張りついた前髪を、右手で優しく掻き上げながら、
隊長は力を解放させるべく、強い刺激を与え続けた。
先端からはじゅくじゅくと軽く粘り気のある液体が溢れ、隊長の手を滴ってゆく。
正太は、シーツを握りしめるだけでは自分の体の中で起こる激しい熱に耐えられなくなり、
もっと確かな存在を求めて手が空を彷徨う。
「正太・・・。」
差し出された大きな隊長の腕に、ありったけの力でしがみついた。
「あああーっ・・・! あひっ・・・あふぅっ、んんあっ・・・。」



「くひぃぃんっ・・・。あくぅー・・・!」
正太の体が激しくしなり、悲鳴が漏れる。
「・・・来たか。」
それは、開放が近い事を知らせていた。
「あくぅ・・・あっああ・・・。 た、たいちょ・・・お、おチ●チ・・・ンからぁ・・・でっ・・・でぇっ・・・。」
「正太。そのまま体の求めるままに、のぼり詰めるんだ!」
隊長は、正太の熱い塊を更に強くこすり上げた。
「も、もうっ・・・でちゃっ・・・でちゃうぅ・・・。 はうっ・・・!」
今の正太に、隊長の言葉が届いているのかはわからないが、
体を震わせながら激しくうなずいた。
そして、ビクビクっとけいれんを起こしたように激しく震え、
大きく体をのけ反らせた。
「ああっあっ・・くひぃ・・・っ! で、出るぅー・・・あああーーーっっ!」
隊長の手の中に、白濁したものを勢い良く放った。
その瞬間、正太は目の前がハーレーションを起こしたように、
熱い光がパアっと一瞬にして広がったような錯覚に陥り、
その激しい眩しさに、意識を手放した。



「・・・正太。」
ペチペチと大きな手に頬を叩かれて、正太はゆっくりと目を覚ました。
「正太!大丈夫か?」
「・・・たい・・・ちょう・・・?」
まだ、はっきりしない意識の中にいるのか、
目の前で心配そうに覗き込んでいる隊長の姿を虚ろな瞳で眺め、なんとか認識できた感じでいる。
「正太。気分はどうだ?」
「気分?・・・あ、体が熱くない!」
隊長の質問で、先程までの自分の状態を思い出し、ペタペタと体中を触って確認する。
そんな正太の姿を見て、おでこに手をあてて熱を測る。
「熱も引いたな・・・。」
体は開放行為の後で火照っているため、体温は高めだったが
部屋に入った時のそれとは明らかに違う、穏やかなものだった。
「・・・じゃあ!オーバーヒートは治ったんだね!隊長!!」
「ああ。良く頑張ったな。」
正太の元気な様子を確認した隊長は、
優しく笑いながら頭を撫で、ねぎらいの言葉を掛けた。
「えへへっ。」
そんな隊長の言葉が嬉しくて、照れ笑いを浮かべた。



こうして、正太の危機は無事に回避されたのである。



「正太。そこに立ってごらん。」
「・・・え?」
嬉しさに浸っていた正太は、
突然の事にすぐに体が反応できなかったが、素直にその場に立ち上がった。
「あっ・・・。」
正太は、初めてそこで自分が全裸のままでいる事に気づき、戸惑いの声を発した。
「かなりたくさん出したからね。」
そう言うと、サイドテーブルの上にあったティッシュの箱を取り、
先程までの激しい行為の跡を、正太の太腿から、その奥の今は小さく治まっているものにかけて、
ゆっくりと丁寧に拭き始めた。
「あ・・・。んっ・・・。」
ティッシュが優しく腿とその奥をつたう感触に、数分前まで行われていた事を思い出してしまい、
顔を真っ赤にして立ちつくした。
「きちんと後始末はしなければ、な。」
「う、うん・・・。」
後始末が早く終わる事を願いつつ、
隊長のされるがままに、じっとその場に立っている事しかできなかった。
「さあ、綺麗になったぞ。」
「あ、ありが・・・とう・・・。」
隊長は、フっと柔らかく笑ってから、ほんの一瞬間を置いたあと、真剣な眼差しを正太に向けた。
「正太・・・。今後、またこのような事があるかもしれない。
でもそれは、サイキッカーとしての宿命なのだという事を、
改めて知っておいて欲しいんだ。」
正太はじっと隊長の目を見つめたまま、その一言一句を心に刻んだ。 
「・・・うん!わかったよ、隊長。」
「正太はいい子だね。」
そう言って、正太の頭をくしゃくしゃっと撫でた。
「大分汗をかいただろう。一緒にお風呂に入ろう。」
「え?隊長と一緒にお風呂?」
「嫌か?」
「ううんっ!嫌じゃないけど・・・。」
「バナナの果肉入りの入浴剤があるぞ。」
「え!バナナ? うわーっ入りたい!」
大好きなバナナを出され、それまでの戸惑いなど、
どこかへ吹き飛んでしまったようだ。
「新之助や勇人達も心配しているだろう。
きちんと身支度を整えてから、元気になった姿を見せに行こう。」
「うんっ!」



寝室の奥にある隊長専用バスルームからは、
シャワーの音と共に、正太の元気な笑い声が響いた。



<終わり>




挿絵:紬きゅうた

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